沈むルアーを扱う場合、レンジを刻むために重要になるのがカウントダウンです。
バスフィッシングであればスピナーベイト、
エリアトラウトであればスプーンなど、
中層を釣っていく釣りでは特に役に立つ技術です。
やることはとても単純で、
キャストして着水したあとに数を数えるだけです。
しかし、この単純な動作には
レンジを再現するための大事な意味があります。
ここでは、カウントダウンの考え方とポイントを書いていきます。
数を数える
キャストして着水したら、数を数えます。
とても簡単な作業です。
数えるテンポは、自分が数えやすい一定のリズムで構いません。
よく「カウント1=1秒」という表現をしますが、
必ずしもそれに合わせる必要はありません。
例えば音楽のテンポでいうと、
- BPM60(ゆっくり)
- BPM80
- BPM120(速め)
などがありますが、
自分が数えやすいテンポであれば問題ありません。
ここで大事なのは、
数えるテンポを毎回できるだけ一定にすることです。
今回はゆっくり数えて、
次のキャストでは速く数える、という状態では
カウントの意味がなくなってしまいます。
カウントダウンでやりたいのは、
沈み込む距離(レンジ)を決めることです。
テンポが変わると、
沈んだ距離も変わってしまいます。
そのため、
自分の数えるリズムはできるだけ固定することが大切です。
フォールの状態でも沈み方は変わる
もう一つ覚えておきたいのが、
フォール中のラインの状態です。
例えば
- ラインテンションを掛けてフォールさせる
- フリーでフォールさせる
この違いだけでも、ルアーの沈み方は変わります。
ラインが張っていれば沈下は遅くなり、
フリーに近いほどルアーは速く沈みます。
そのためカウントダウンをするときは、
今どの状態でフォールさせているのか
これを自分で把握しておくと良いと思います。
なお、カウントダウンの数字は人によって条件が違うため、
そのまま当てはまるとは限りません。
ルアーの重さ、ライン、数えるテンポなどで
沈み方は変わります。
カウントはあくまで、
自分の中に基準を作るためのものです。
自分のテンポを作る
カウントダウンは、
自分が数える数以外に指標がありません。
最初は少し手探りに感じると思います。
しかし繰り返していくうちに、
自分にとって数えやすいテンポが自然と身についてきます。
釣り場で何度もやっていると、
だんだん体の中にリズムができてきます。
それが自分のカウントになります。
レンジに目盛りを作る
カウントダウンは、
表層からボトムまで、目盛りのない定規があると仮定して
そこに自分なりの目盛りを作る作業
とも言えます。
例えば、
- カウント3
- カウント5
- カウント8
このように自分の中に目安ができてくると、
水中のレンジを少しずつ刻めるようになります。
ちなみに、速いテンポでカウントを取れば、
より細かい目盛りを作ることもできます。
カウントが基準になる
バスでもエリアトラウトでも、沈むルアーを投げて
「なんとなく沈めて巻いたら釣れた」とします。
そのあと、もう一匹同じルアー、同じレンジで釣ろうとしたとき、
問題になるのがどれぐらい沈めたのか分からないことです。
「なんとなく沈めた時間」を自分で明確に管理できていれば、
同じように巻き始めることもできます。
しかし実際には、その“なんとなく”は記憶に残りにくく、
再現するのが難しくなります。
もし
「カウント5で巻き始めた」
という情報が残っていれば、
次のキャストでも同じカウントから巻き始めることができます。
そうすれば、同じレンジを通すことができます。
この再現性こそが、
カウントダウンの一番大きな意味です。
エリアトラウトでは特に重要
エリアトラウトでは、
レンジによって反応が大きく変わることがよくあります。
表層では反応がなくても、
ほんの少し上や下のレンジで急に反応が出ることもあります。
そのため、
- カウント3
- カウント5
- カウント7
というようにレンジを刻みながら探る釣りは
とても重要になります。
エリアトラウトでは、
このカウントダウンはほぼ必須の基本動作と言えると思います。
自分のカウントダウンの使い方
エリアトラウトの場合、サーチのときにはまず使うルアーを
一旦ボトムまで沈めて、着底までのカウントを確認します。
例えば、1.8gのスプーンでカウント10で着底したとします。
その場合、自分の中ではざっくりと
- カウント0:表層
- カウント5:中層
- カウント10:ボトム
というイメージで水中を捉えます。
このように、まず水中のレンジを大まかに区切ってから
探っていく形です。
そして、魚の反応や触りがあれば、
その近辺のカウントを重点的に探っていきます。
最初から
- 上から1ずつ
- 下から1ずつ
という細かい刻み方は、あまりしていません。
ただし、例えば1.8gのスプーンでカウント3程度でボトムに着くような
浅めの釣り場であれば、その限りではありません。
ルアーごとの沈下速度
もう一つ重要なのが、ルアーごとの沈下速度の違いです。
スプーンの重さや形状によって、
沈む速さはかなり変わります。
そのため、沈下速度を把握できていないルアーを使う場合は、
少し面倒でも毎回ボトムまでのカウントを取るようにしています。
そうすることで、そのルアーがどのくらいの速度で沈むのか、
自分の中で目安を作ることができます。
ただし、マイクロスプーンのような
極端に軽いルアーの場合は、
必ずしもそこまで厳密にやらないこともあります。
沈下速度という面では、バスフィッシングでも
足元でカウントしながらルアーを沈めて、
カウント3程度まで沈む様子を見て
そのルアーがどれくらい沈むか確認することがあります。
これをやっておくと、例えば
魚探に映った水深2m付近の立木に
軽くコンタクトさせたいといった場面でも
沈み方を目安にカウントを調整して
狙ったレンジを通しやすくなります。
カウントダウンはとても単純な動作ですが、
レンジを把握し、再現するための大切な基準になります。
沈むルアーを使うときは、
ぜひ一度意識して試してみてください。
まとめ
カウントダウンは、キャストして着水したあとに
数を数えるだけのとてもシンプルな動作です。
しかし、この動作によって
- ルアーがどのレンジにあるのか把握できる
- 釣れたレンジを再現できる
- 水中のレンジに自分なりの目盛りを作れる
といった大きな意味を持つようになります。
バスフィッシングのスピナーベイトや、
エリアトラウトのスプーンなど、
沈むルアーを扱う釣りでは特に役に立つ基準です。
まずは難しく考えず、
キャストしたら数を数えてみる。
それだけでも、
水中のイメージが少しずつ変わってくると思います。
カウント3で何もなかった。
少し沈めてカウント5にしたら、魚が食った。
こうしてレンジを見つけていく釣り、
楽しくないですか?
沈むルアーを使うときは、
ぜひカウントダウンを意識してみてください。
また釣りに行こう。釣りを楽しもう。





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